GIANT KILLINGのレビュー

71位:GIANT KILLING

作者:ツジトモ (著), 綱本将也 (著)
出版社:モーニング
発売日:2007/4/23
連載中


購入先
Amazonmaou

あらすじ

リーグジャパンフットボール所属のサッカーチーム、ETU(East Tokyo United)に、達海猛が監督として迎えられた。 達海はかつてのETUのスター選手であり、引退後はイングランド5部のアマチュアクラブの監督として、FAカップでベスト32に導き、プレミアリーグのクラブを追い詰めた人物である。 そんな彼に、悩める古巣のクラブが白羽の矢を立てたが、チーム内は騒動ばかりで開幕から連敗を重ねてしまう。名古屋グランパレスとの試合でようやく勝ちを収めたことで徐々に調子を上げ、上位のクラブから勝ちを奪いリーグの台風の目となっていく。


サッカーを監督の位置から描かれた傑作漫画。
派手なサッカーはありませんが、リアルな描写が手に汗握る熱血漫画でもあります。

チームの監督に就任した達海猛は元は次世代を背負って立つプレイヤーでしたが、怪我で引退。古巣に戻っての監督業。ただ、古巣のチームとはこじれた関係があり、メンバー全員から歓迎される間柄ではありません。
でも、そんなこじれた関係もどこ吹く風で飄々と監督をする達海の姿はカッコいいです。

しかも、率いるチームは毎年降格争いをする弱小チーム。
達海の手腕によるチーム改造と試合の戦略なんかも見どころで、心躍らせてくれますね。
他のチームの監督とも試合の戦略を通してガチンコで戦う姿なんかも面白く、いろんなキャラの監督がいてチームの個性を表現しています。

それと、選手も細かく表現されており、監督してんだけではない展開となっています。ついでにいえば、サポータ視点でも描かれてあり、サッカーにかかわるすべての事柄を描いているんじゃなかろうか?

amasonから気に入ったレビューを抜粋

初めてサッカー観戦をしたいと思った

今まで読んできたサッカーマンガとは違うところ、それは私がこの作品を読んで初めてサッカー観戦をしたいと思ったことだ。
というのも今まで読んだサッカーマンガではわからなかった「サッカーの楽しみ方」を
この作品で教えられたような気がするからだ。
正直今までサッカーには全く興味がなく、テレビ観戦さえほとんどしたことがなかったが、
今年は地元チームの試合を是非とも観に行こうと思った。
そういう気持ちが湧くのはやはり、今まで読んできたサッカーマンガはあくまで
選手にばかり主点が置かれ、その選手以外の人とかその人の働き・効果とかはほとんど
描写されていなかったと思うが、このマンガはそうではない。主人公である監督しかり、経営陣しかり、サポーターしかり、
子供しかり、いろんな人の思いが同時進行しながら進んでいっている。
もちろん、サッカーの描写も非常に魅せられる。視覚効果がうまい。読んでいて気持ちが沸きあがる。
個人的に特に椿くんに惹かれてます。頑張れ椿くん!

サッカーへの興味が湧く

弱小クラブを強くする監督主人公のサッカー漫画です

サッカーをやりたくなる漫画というより
サッカーを観戦したい気分にさせてくれます。従来のサッカー漫画は選手がヒーローで
活躍し、自身が真似てみたくなるモノが大半ですが、選手達へのアドバイスでチームが向上していく快感を味わえる、最近中継なんか見ても達海監督ならこの局面をこう変えてしまうのではと思えてしまう不思議。

監督は飄々とした態度と行動ですが、やる事は大胆、発言も大胆、けれど
選手達を引き出す為に必要な事を時には残酷な言い方で示し、衝突もし、結果向上に向わせる。
ただ言うだけでなく、受け取った人間に効果をもたらす、そして発言を受け取った人間がどのように
効果を発揮するかしっかり描く。チームを変える為に必要な事を行動で示すかっこいい監督。

サッカー描写も選手がよく動き、流れも解りやすく、見ていて気持ち良いです。
今後もこの監督の人生を追いかけたいと思える作品。

私の周りのサッカー嫌いな子もこれ読んでから中継を見るようになっちゃいました。
で、監督の真似してテレビの前で選手に指示してます(笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加