のダメカンタービレ

68位:のダメカンタービレ

作者:二ノ宮 知子
出版社:講談社
発売日: 2002/1/8
完結済み


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あらすじ

ピアノ科に在籍しながらも指揮者を目指すエリート音大学生・千秋真一は、胴体着陸の恐怖体験による重度の飛行機恐怖症に加えて海で溺れたことのトラウマのため船にも乗れないことから、クラシック音楽の本場であるヨーロッパに行くことが出来ず、将来に行き詰まりを感じて思い悩む日々を送っていた。担任の教授の教育方針に反発し、口論の末に決別。別れた彼女にもつれなくされて自暴自棄になっていた。
ある日、千秋は酔っ払って自宅の前で眠ってしまう。目が覚めると周囲にはゴミの山と悪臭、そして美しいピアノソナタを奏でる女性がいた。彼女の名前は野田恵(通称・のだめ)で、なんと千秋と同じマンションの隣の部屋に住み、同じ音大のピアノ科に在籍していたのだった。入浴は1日おき、シャンプーは3日おきというのだめだったものの、千秋はのだめの中に秘められた天賦の才を敏感に感じ取る。そしてのだめもまた、千秋の外見と音楽の才能に憧れて彼に纏わり付くようになる。この出会い以来、千秋はのだめの才能を引き出すべく、何だかんだと彼女に関わるようになる。


ラブコメディの傑作。

登場するすべての人物が一癖あるキャラ達が面白すぎる。そんなかなで異彩を放つのがヒロインののだめ。恋愛要素がたっぷりありそうで、全然感じられないところが面白いです。

音楽の才能以外はすべてダメなのだめの変態的な恋愛行動は、ある種の憧れが芽生えてきます。そこまで一直線に男を振り回せばどんな男でも構ってやりたくなるんでしょうねw

それと、音楽を通した友情も熱く、面白く描かれているのもポイントの一つです。特に打倒シュトレーゼマン率いるAオケの展開は、面白すぎます。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

よく調べたもんだ。

一般の方々には馴染みが薄くお高い音楽と思われてるクラシック音楽を題材にした漫画で、ありがちな天才やありがちな高貴さがないってのがすごいと思います。

私は音大生ですが、よくまぁ調べたもんだ(笑)と思うくらい普通の音大生の日常が描かれています。音大はお嬢様の世界って思われがちですが、本当にこんなんばっかなんですよ。まじで。
楽器もPC処理で見やすく正確なためリアリティがあります。たまにオケの配置が変ですが、まぁそこまで細かく言っては可哀想ですね(^_^;)
そこに二ノ宮先生のコミカルな要素がいいかんじに混じりあって、クラシックはお高い音楽という先入観をぶち壊してくれました。

クラシックって奥が深くて、音ひとつひとつに意味があって、たまに恋人への暗号なんかが隠されてあったりなんかして、本当に面白いんですよ。
聞かないでつまらないって決めつけないでまずは聞いて欲しいです。
この作品がきっかけで聞く人が増えるとうれしいです。

のだめって女のとんでもなさがツボ。

音楽、そしてそれ以外の何事においても卓越した才能を放つ千秋、その千秋に恋しちゃってまとわりつく、不潔で変わりまくってて、それでいて恐ろしくピアノがうまい野田恵(通称のだめ)を中心にして繰り広げられるメッチャクチャで笑える音大ライフを、ノリよくギャグを散りばめながら描いた漫画。
まずこの漫画見るなら、普通な登場人物がまずいないってのを覚悟しといてください(笑)。
性別判定不能☆なパーカッション少女(!?)やら、とんでもなく自信過剰でファザコン☆なイケメンバイオリニストやら、とにかく人物が濃いっっ!!!濃すぎるっっっ!!!
刺激ツヨイッス。
でもそんななか、キチンと音楽に関する教養や知識も散りばめられているので、まったく音楽シラネ~んだけどぉ~~~、って人も安心☆
ってか私がそうなんですけど♪
ありえないメチャメチャな音大ライフを描いてるけど、登場人物たちもやる時はやるっっ!!ってメリハリが、読んでる側をあきさせない重要なポイントになってると思います。
好きですね~~、のだめちゃん☆

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