ヒストリエ

20位:ヒストリエ

作者:岩明均
出版社:アフタヌーン
発売日:2004/10/22
連載中


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あらすじ

紀元前343年、ペルシア帝国に追われる哲学者アリストテレスらとの出会いを経て、故郷カルディア市に帰ってきた青年エウメネスは、持ち前の知識と機転を生かしてマケドニア軍に包囲された市街に入ることに成功し、その途上で出会ったペリントスの商人アンティゴノスを名乗る隻眼の人物から仕事の誘いを受ける。廃墟と化した育ちの家を見たエウメネスは、少年時代に思いをはせる。


アレキサンダー大王の書記官エウメネスという実在した人物を元に描かれた歴史漫画です。
アレキサンダー大王は名前だけは有名ですが、あんまり何をしたのか記憶には残っていません。がしかし、前提知識が無くてもどんどん漫画の世界観やストーリーに引き込まれていきます。
主人公は書記官という職業についていた人物なので、戦士としての活躍よりは、知略を駆使して立ち回る感じですが、性格は飄々として描かれてあり、人を舐めきった態度を見せるところが大好きですなw
人として、挑むべきとろではしっかりと挑むところもありますしw

ただ、続きが・・・なかなか続編が描かれないのが残念なところ・・・
発売が2004年で、13年たって、10巻しか・・・だが面白い、歴史漫画や西洋風な漫画が好きならぜひ^^

ひたすら地味、しかし面白さは格別

作者の代表作品と言えばまず寄生獣でしょうが、寄生獣ほどドラマティックな展開はありません。正直、あらすじを説明しようとするととてつもなく地味になってしまいます。金持ちの息子として育てられた変わり者の有能な少年は、実は蛮族の出であることがわかって奴隷として追放されます。その後船が難破して助けられた後は普通の青年として育ちますが、恩義ある村の危機を救った後で旅立つ事になります。ひょんなことからアレキサンダー大王の知己を得て王宮に招かれ……と、なんかもうありがちな昔話風のお話です。が、読むとこれがもうたまらなく面白い。どこが面白いんだと言われると全部が面白いとしか答えようがないくらいに。
寄生獣は面白い作品でしたが、ヒストリエは「岩明均は天才だ」と思った作品でした。

知らなかった

こんな壮大な作品があることを知らなかった。
そして描き方も壮大なのだ。
始めに描かれた世界は,過去へ戻りながらも現在へと紡がれている。
そんなに資料のない世界のことを良くもここまで描ききっているのだ。
支店をどこに置くかで描かれ方は変わってくる。
勝者の視点でしか描かれない史実を、色々な角度から考えている点がすごいなぁ。


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