オーバードライブのレビュー

90位:オーバードライブ

作者:安田 剛士
出版社:講談社
発売日:2005/9/16
連載中/完結済み


購入先
Amazonmaou

あらすじ

「自転車部に入らない?」大好きな深澤さんからそう言われた自転車に乗れない高校生篠崎ミコト。

「自転車部」がなんなのか分からないまま夢中で練習を始め、苦難の末に自転車で疾走したとき、15年間くすぶりっぱなしのミコトの心の中で何かがはじけた!


自転車を通した青春漫画。

ヘタれだった主人公が、自転車競技を通して成長していく様は、自分の青春時代にはなかった爽やかさがあり、羨ましいです。
こんな高校生活を送れたらどんなに気持ちいいか、そんことを感じさせてくれる漫画ですね。

漫画のタッチは、主人公の篠崎ミコトの努力と勘違いっプリのおかしさで笑いながらドンドン引き込まれる感じです。
展開として、高校の自転車部で数々のレースに挑戦していきます。自転車のロード競技はチーム戦で、仲間とともに成長していくミコトと自転車競技における絆が描かれていますね。

あと、ヒロインのわがままぶりもツボにはまり、こんなヒロインから自転車部を薦められたら夢中で自転車競技に熱中したかもしれんと、私の暗黒の高校時代を振り返ってしまいます。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

キャプテン翼好きは、楽しめるのでは?

実は、ストーリー展開が好きではありません。しかし私は、全巻を多分初版で買ってしまいました。それほどに、私をひきつけてやまなかった作品です。
まず、何かが好きじゃないかというと、後つけ後つけ(に見える)のキャラ設定です。あまり強い設定じゃなかったキャラが、本番になって実は……、隠し持っていた能力を発揮!!みたいな。
著者の安田剛士さんとしては、初めから設定していたのかもしれませんが、やたら「実はコイツのほうが最強だった」「実はアイツのお父さんは」「実は」「実は」「実はーー!!」と重ねられると、勘弁してよー。となります。
しかし実は! そこに期待している私もいるのです。今度は、どんな「実は」を出してくるんだこの漫画は!?と。
この、後つけの「実は」「実は」でストーリーを展開させるスポーツ漫画の代表が『キャプテン翼』シリーズ。あっちも、もうやめてよその展開、と思いながらも、今度はどんなアラワザを出してくるかと、期待して見てしまいます。
私の中では、そんな漫画です『Over Drive』。なので星5つとはいきませんが、星4つで。
結局のところ、全巻楽しませていただきました! 安田剛士さんの次回作にも期待しています。

王道!少年の成長物語inロードレース

自転車のロードレースを題材にした成長物語漫画。

引っ込み思案で行動力がなくネガティブな主人公が、ロードバイクと出会い、
仲間と出会い、ライバルたちと出会い、精神的にも肉体的にも成長していく。
ロードバイクに情熱を傾ける若者の姿は読んでいてすがすがしかった。登場
人物に味があり、ところどころにギャグっぽいパートもあったりとテンポの
良いストーリー展開だったように思う。

ただ、気になるとしたら2点。
ロードレースにおけるチームの戦略性とか駆け引きなんかをもっと書いて欲
しかった。登場人物に過去を背負わせることでキャラをたたせていたが、ロー
ドレースの戦い方みたいなところでももっと表現できたのでは?!と感じた。
そういう意味ではスポーツ漫画としては中の中。
人間ドラマの要素が大きく、ロードバイクに興味のない人でも楽しめる作り
になっている。ただ、ロードレース部分と人間ドラマ部分のつなぎが力技っぽ
くなっているので中途半端なのが残念。

ロードレースというマイナースポーツ(少なくとも日本では)を題材にしな
がらもよくやったなぁという印象。

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