Odds

40位:Odds

作者:石渡 治
出版社:ヤングサンデー
発売日:2006/7/5
完結済み


購入先
Amazonmaou

あらすじ

主人公、辻堂麟太郎はかつて自転車のロードレース競技で高校選手権2位を獲り、将来を期待されていた選手であった。しかしこの高校選手権と時を同じくして母親と妹が自動車事故により他界、父親はいわゆる植物状態となってしまう。しかも父親が生き続けるには毎月20万円という費用がかかるのだという。麟太郎は一つの決断を下す。ヨーロッパに渡ってロードレースの選手となるという夢を一旦封印し、より手っ取り早く大金を稼げる自転車競技「競輪」の選手となるのだ。


競輪学校の漫画。
あまりなじみが無い競輪学校をテーマにロードレーサーだった主人公、辻堂麟太郎が競輪をとおして成長していくスポ根漫画。
競輪というギャンブルな世界はあまり描かれずに、麟太郎がいかに苦悩して壁を乗り越えるかを熱く描いた作品ですね。
最初の絶望は、母と妹の事故死からの父親の植物状態と入院費用を高校卒業目前の麟太郎が今後負担していくために、お金のかかるロードレーサーから競輪選手を目指すところから始まります。
麟太郎の夢は、ロードレーサーとして、ツール・ド・フランス。その夢を心に秘めながらの競輪選手への転向する姿は感情移入しまくりで、泣けてくるものがあります。
他にも次々と不幸が襲ってくるんですが、そこまで描かなくても読者は応援してますよ、と思うぐらい度々の不幸が見舞ってきますね。

あと、競輪学校というまずお目にかかれない中の様子が描かれてあるので、実際の競輪選手に親近感がわいてきます。

それと、このoddsの続編で競輪選手として活躍しているodds GPもおもしろい。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

競輪には興味なくても大丈夫です

表紙に出ている主人公の顔が毎巻非常にいかつくて抵抗を感じている人がいるかもしれないこの作品w
実際には主人公は愛嬌のある表情もしますし、設定年齢相応のキャラクターです。

競輪のルールや楽しみ方は読みながら学べます。
つまり実際に競輪を見るかはさて置きこの漫画を楽しむ為の基礎知識は読みながら学べるということ。
ジャンルが違うので当然といえば当然なんですが演出や見せ方も他の自転車漫画とは違う印象。
あえてあげるなら人生をかけて走るという点においては『かもめチャンス』に近いですが
主人公の若さやトラックレースという環境から生まれる人間ドラマや熱い戦いはこの作品ならでは。

ちなみに言うまでもありませんが
「競艇マニアって訳ではないけど『モンキーターン』が好きという人」は
とりあえず読んで見ていいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加