天使な小生意気のレビュー

55位:天使な小生意気

作者:西森博之
出版社:少年サンデー
発売日:1999/10
完結済み


購入先
Amazonmaou

あらすじ

9歳の少年・天使恵は、幼馴染の花華院美木と遊んでいる最中、子供たちからいじめられていた魔法使いの格好をした老人を助けたことから、お礼として魔本「天の恵」をもらう。そして、その本から現れた小悪魔から「ひとつだけどんな願いでも叶えてやる」と言われた恵は「男の中の男にしてくれ」と頼んでしまう。しかし、恵は「男の中の男」ではなく、「女の中の女」つまり超美少女にされてしまった。

それから約6年経ち、高校生になった恵と美木は魔本の手がかりを追って剣ヶ峰高校に入学。そこで、蘇我源造や藤木一郎、安田太助、小林一文字ら個性豊かな仲間達と出会う。彼らとの学園生活をテンポの良いコメディタッチで描写しつつ、彼らの前に立ちはだかる様々な障害や事件にまっすぐに立ち向かう様子、そして恵や恵に魅了された男達「めぐ団」の男らしい活躍と個々の人間的な成長を描いてゆく。


西森博之先生の作品は、どれも日常の世界に突拍子もない事柄を描かれてて大好きなんですよね。
最初に出会った漫画が「今日から俺は」のヤンキーギャグ漫画。これに登場していたキャラに似たキャラが他の漫画にも随所に出てきてストーリーがすんなり入ってくる。でも、別に今日から俺はを知らなくても面白く読めますがね。

で、西森博之先生の漫画の中で一番のお気に入りが「天使な小生意気」
闇の悪王と恐れられるド不良の蘇我 源造がヒロインのお嬢様である天使 恵に惚れることからはじまるヤンキーラブコメ漫画。
しかも、ただのヤンキー漫画だけでなく、天使 恵は以前に悪い魔法使いに男から女に変えられた過去を持ち、どうにかして男に戻ろうとしており、気持ちも男勝りなところがキュンと来ます。いわゆる思春期が遅れてる子供っぽいところがある女子高校生風。
がしかし、文武両道にたけてて、主人公の蘇我 源造に小学生以来の敗北を味あわせるほどの技の持ち主。

そんなヒロイン天使 恵を陰から支える花華院美木が私は大好きですね。常にクールに立ちまわりながら、ときにお茶目に突っ込みをいれたりと、この漫画の隠れヒロインです。
されに脇をかためる男どものキャラも特徴的なキャラばかりで楽しめます。

そんなメンバーが集まって、めぐ団という名のヒロイン天使 恵の争奪戦をしつつ、悪い魔法使いを追ってドタバタコメディを繰り広げるシーンは、どこもおもしろいし、仲間の結束の熱さも胸を撃つこともあります。

他作品もむっちゃ面白いのでぜひ読んでみてくださいな。
特に鋼鉄の華っ柱は、いままで腕力で解決していた先生の作品からは一味違った頭脳で解決する漫画になってたりして面白いですよ。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

めぐにドキっ

誰もが振り返る絶世の美少女(天使恵)が主人公、しかも彼女には小悪魔により魔法をかけられたという秘密の過去が・・・なんて、少女漫画じゃあるまいし少年コミックでそんなのアリですか?と思いきや、西森先生の前作「今日俺」ファンをも裏切らない、ナカナカの学園アクション(+ラブコメ)物語なのでした!めぐ、かっこいいよ。

世界一好きな漫画かもしれません

子供の時に大好きで何度も読み返していた天使な小生意気。
Kindle化したのを機に久々に一気読みしましたが、なんとも心地のいい爽快さと面白さ。
子供の頃もこの作品が死ぬほど好きでしたが、大人になってから読むとより一層くるものがあると感じました。
拙い言葉で語るのが憚られる程、どのキャラクターも魅力的で、彼らの思いや行動には胸を打たれっぱなしです。
ただただ大好きです。この人生でこの作品に出会えたことを心より感謝します。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加