軍鶏のレビュー

53位:軍鶏

作者:橋本 以蔵 たなか 亜希夫
出版社:Action
発売日:1998/10
完結済み


購入先
Amazonmaou

あらすじ

自分の両親を刺殺した優等生の少年・成嶋亮が少年院に入り、そこで出会った空手の達人・黒川健児に師事して「生き残るための空手」を身につけ出所してからは格闘界に入り、無軌道なバトルを繰り広げてゆく


リアルな格闘が描かれています。
必殺技とかもほぼ無くて、ほぼリアルに忠実な格闘シーンは息をのむような迫力があります。
しかも、トレーニングも地味なトレーニング姿を描くことによって、リアルな格闘家の姿に迫っているんではないでしょうか。

がしかし、主人公の成嶋亮は正統派の格闘家とは一線を画しており、過去に学業優秀だったが両親を刺殺した経歴を持つダークヒーローなストーリー。
生活のために少年院で習った空手を利用して、裏の世界で暴力でお金を稼ぐ生活から一転、過去の経歴から注目を集めれる格闘家としてデビューすることになります。裏の世界で培った汚い手段で勝利をしていく様はまさにヒール。対戦相手の弱みを握って私生活をみだし、相手のコンディションを落とすなんて汚すぎます。

そんなヒールな主人公ですが、自分の犯した罪によって妹が壊れてしまった償いをするかのように、妹のために生活資金を稼いでる姿はヒールになりきれない人間の心の部分も描かれてたりします。

ただ、ラストは消化不良なところがあって、イマイチなんですがね。
でも、格闘ものとしては一級品な漫画です。
少年院に入ったころから描かれてあり、最初のいじめにあう弱かったころから丁寧に描かれてます。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

面白い

自分は空手をやっているのですが、この漫画の格闘は結構リアルです。これは自分の空手スタイルに大きな影響を与えた作品です。他の漫画のように大げさな表現があまり無く、現実味がある感じでしょうか。エグイ、ゾクゾクするような、本来の空手の姿が見れる貴重な漫画だと思います。ぜひ読んでみて下さい。

イッキ読みが お勧め!

当方女性で、格闘技やら空手やらも全く興味がなかったのですが、最近1巻から23巻まで、まとめて読んで、すごくハマッってしまいました。

「なんで、こんな凄い漫画、今まで知らなかったんだろう、、、」と少しショックすら受けました。

暴力的な表現に抵抗の無い方だったら、本当にお勧めです。

主人公が鍛えて、どんどん強くなっていく系の漫画は、主人公の「強くなりたい」という理由がちゃんとしていないと、説得力がなかったりしますが、その点この漫画は納得のいく物でした。

原作の良さもあると思いますが、作画の方の絵も見やすく、見せ方が本当に上手い方で、引き込まれていく作品でした。

良い作品だったので、残念なのは19巻と20巻の間のみです、、、、(雑誌が変わって仕方が無い事とはいえ、、、)

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