ライジングインパクトのレビュー

56位:ライジングインパクト

作者:鈴木央
出版社:ジャンプ
発売日:2007/1/18
完結済み


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Amazonmaou

あらすじ

小学生の主人公ガウェインがゴルフにのめり込み、最初のライバル・ランスロットと共に世界の強豪たちと競い合い、上達していく話。中盤からは「ギフト」(天才的な才能)という言葉がキーワードになる。


主人公のガウェインのプニプニ感がむっちゃカワイイのと確変したガウェインのシリアス感がすごい。

最初は、ただ遠くにボールを飛ばしたいだけだったガウェインがゴルフの飛距離に魅了されて始まるところから物語ははじまります。
途中から天から与えられた才能「ギフト」によるゴルフの常識を超えた試合が始まります。ただ、小学生が400ヤードを飛ばすという異次元すぎる展開は漫画の寿命を縮めた気がします。

初めて戦ったライバルのランスロットの言葉に「一打の重みを知らない奴にプロを目指す資格はない」はしびれます。
でも、後半のロングホールをホールインワンにしようとするところに一打の重みは全く感じられないぐらいの異常な戦い。
それでも、ガウェインのアホぶりがいい意味の緩衝になっていて、楽しく読めました。

最後の強さのインフレがやばすぎて、早足になってしまいましたが、コミックで大人になったガウェイン達とその子供達のやり取りのまとめは良かったですね。

あと、鈴木央先生が現在描かれている「七つの大罪」もおもしろい。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

未読の方、是非!

魅力的なキャラばかりで、その各々に作者の愛情とセンスを感じました。必ず貴方の琴線に触れるキャラが登場している!と言うくらいに脇役であっても個性豊かな奴でいっぱいです!
お話は、やや現実のゴルフよりぶっ飛んでます。本格ゴルフを期待しては肩透かしするかもしれませんが、少年漫画らしい面白みと誇張が巧みに加わって楽しいです(幼稚なアレンジではないですよ)。
連載が不本意(?)な形で終了してしまって未消化なエピソードが残ったのが非常に残念ですが、この最終巻で約30ページもの書き下ろしと、続編読みきりによる補完がなされています!ジャンプ掲載時の読者にも是非こちらのラストを!!
*ライジングインパクトのコミックには書き下ろしの「おまけ」ページは各巻に盛り沢山です。物凄くお得ですよ!

ジャンプ+少女漫画

この作品がジャンプで連載されていたために損をしたこと↓

その1 読者層に合わせたためか登場人物の年齢に無理がある
その2 後半のドロドロした人間関係がジャンプには馴染まず
その3 必要のない対決構図を持ち込んで作品の内容を重くしてしまったこと
その4 度重なる打ち切りで特に最後は満足いく終わり方ができず

この3点をもろに実感できるのが最終巻であるこの17巻です。
主人公が小4なのもどうかと思うが、最後は作者がヤケクソ気味になったか、みんな10代後半でどんどん結婚していくし、「無理にハッピーエンドにした」感が否めず。
特に最後の最後は子供から大人へと移っていく「刹那さ」がうまく描写されていたりして、読んでる側も切なくなります。

1巻から17巻までトータルに読めば、なんともいえないやり切れなさが残るかと。
もっと長くやって欲しかった。

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