ドリフターズのレビュー

94位:ドリフターズ

作者:平野耕太
出版社:少年画報社 ヤングキング
発売日:2010/7/7
連載中


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あらすじ

西暦1600年、関ヶ原の戦いの最中、謎の存在『紫』の手により島津の退き口から、エルフやオークのいる異世界に召喚された島津豊久は、同様に流れ付いた織田信長や那須与一と出会う。その地で「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる豊久らは、成り行きと武士としての本能から、人間が支配するオルテ帝国に虐げられるエルフの村を解放、その勢いのまま「国奪り」を開始する。
一方、北方の地では『EASY』の送り込む召喚者達「廃棄物(エンズ)」が黒王を頂点とし、亜人の軍勢をもって人類を絶滅させるべく進軍を開始していた。安倍晴明率いる、魔導結社「十月機関(オクト)」は漂流者を集め黒王軍に対抗すべく、豊久達にも協力を要請するが、信長は「漂流者による国奪り」こそが唯一の方法であると説く。黒王の命を受けた廃棄物ジャンヌとジルドレの襲撃を退けた豊久達は、休む間もなくドワーフ族を解放する。


世界観がぶっ飛んでる漫画。
世界中の偉人・変人を集結させて誰が一番をとるかみたいなノリで描かれていて、関ヶ原の合戦に参加していた武士の島津豊久と信長がメインだが、そこに第二次世界大戦に兵器をもったキャラまで登場するという明らかにストーリーが破たんしそうですが、破たんせずにどんどん読まされます。

世界観は大きく二つに分かれており、人に恨みをもつ偉人達が多く集まった勢力と何者かに送られてきて目的も分からない偉人達が集まった勢力で最終決戦みたいな感じです。
そんな中で、刀一本で敵兵をガシガシ薙ぎ払う島津豊久の強さは爽快です。かと言えば、信長は陰で暗躍しつつ、自分のお得意の火縄銃を大量に生産してみたりと異世界の国取り合戦をしてみたりと偉人の元の特徴をとらえていますね。
敵キャラで登場するジャンヌダルクは、現実世界において魔女狩りで火あぶりにされたことから火魔法を使えるのはやりすぎな感じもしますが、今後のどう対抗していくのか続きがむっちゃ気になるところです。

このぶっ飛んだノリでどこまで描けるのか期待大な漫画ですよ。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

一巻は状況説明多し。でも面白すぎる

死んだはずの豪傑がドリフターズ(漂流者)として、別世界の戦いに巻き込まれる、というお話。
数々の有名な豪傑がでてきて、それぞれ、今のところ、二つの勢力に分かれて戦う話になりそうですが、
HELLSING同様、第三の勢力が現れて、三つ巴の戦いになるんじゃないかと思ったりします。
まだ一巻は、キャラ・世界観紹介にすぎませんが、それでも十分な戦闘描写。
平野耕太にしか描けない戦闘シーンは相変わらず必見。
HELLSINGに継ぐ、第二の傑作になりそうな予感がします。

☆5つ

歴史上の英雄・豪傑たちが、ファンタジー世界に集結し、真っ二つに分かれて戦争をする。
という、幼稚な発想としか言いようのない世界観の作品です。
高評価・低評価を問わずに、すでに多くのレビューに書かれているとおりですね。

ただ、その幼稚な発想を全くブレさせることなく、細かいことなど気にせずに、純粋に面白くあろうとする方向で一つの作品に昇華させているのが素晴らしい。
絵からセリフから構成から、巻末オマケ漫画まで含めて、これだけ自分のやりたいことを表現しきってる作品も珍しいだろうと思います。
そんな作品ですから評価が大きく分かれるのも当然ですが、ハマればこれほど面白い漫画はなかなかありません。
迷ってる方は、とりあえず試してみるべき。

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