93位:天上天下
あらすじ
百余年の歴史を持ち日本中の武道家の子弟が通う統道学園。強大な力で学園を支配する執行部に対し、新入生3人が加わり総勢7人の柔剣部が戦いを挑む。
それはまた、数百年に渡り日本の武道界を裏で支配する謎のフィクサーとの時代を超えた因縁の対決の始まりでもあった。血ぬられた宿命、叶わぬ想い、取り戻せぬ命。この戦いの最後の勝者とは……。
この漫画の絵柄が綺麗でスマートな感じが私は好きです。
あと、ちょいエロな描写が随所に現れる点も見逃せません。
ストーリーは、武術で有名な学園内における格闘漫画な展開。ただし、純粋な格闘よりか異能者による壮絶な戦いが展開されていきます。格闘も素手だけでなく、刃物や鈍器などなんでもありの戦いで、どんどん浮世離れした戦いが展開されますね。
戦いの爽快感や息をつかせぬ展開でいっきに読み切れます。
主人公の凪宗一郎も異能者の一族でどんどん覚醒してハチャメチャな展開にもなりますが、周りを固めるわき役たちも過去のしがらみや敵役のボスとの過去の恋愛事情とかきちんと背景も書かれていて、ただ単に敵をがんがん倒すだけのものでもなくて、シリアス部分もあり物語に引き込んでくれます。
ま、なんにせよ、絵が圧倒的に上手いという点だけで好きな漫画なんですよ
amasonから気に入ったレビューを抜粋
商業誌というより同人誌
・風呂敷を広げすぎた。
・それでも作者としては伝えたい事、やりたい事を精一杯表現しようとしたんじゃないかと。
・学園というスケールでやる話ではない。どうしても話に無理が出てくる。
・それでも楽しかった。ありがとう。
あやふやで無軌道なマンガ
もう連載が始まって10年以上も経つわけですが、正直なところ
ここまで変わりものな作品も珍しい。最大の特徴としては一つの作品の骨子に作者の趣味がどんどんつぎ足されていく所です。
作者が歴史やお城が好きだからと突然、現代の高校の話から戦国時代の話にに変わったり。
女のキャラの趣味が段々変わったり。関係ないエログロ描写が大量に挿入されたり。
一貫性のなさには定評があります。大半の人は蛇足と判断するでしょう。おそらく上手い人に同じ話を作らせたら半分くらいでまとまるんじゃないかと思います。
張った伏線が微妙に変わっていたり、日本語間違えたり、そんなことざらです。
慎は光臣と戦って即死だったんじゃなかったでしたっけ。そんな感じで後付が多いです。なにかコロコロやボンボンでおなじみのおもちゃで世界征服的なノリがこの作者は
多いんですが(要するに話を大げさにする)さすがに年を取ると高校生の頃みたいな
感じでこの作品を見ることは不可能になりました。しかし絵が上手い。見たこともない機械のギミックや生き物を描かせてこれほど秀でた
才能は他には見たことがありません。繊細で圧倒的な説得力があります、10巻以降ですけど。
空気や水などの表現しづらいもの、動きや速さなどの描写力も半端じゃなく
これだけで、たったこれだけで1000万部売れたと言っても過言ではありません。
それほどすごいんです。これだけで買ってそろえる価値は十分あります。
何も考えず、楽しめれば○
良い所
1絵が綺麗。巻が増すごとに
うまくなっていく。
2格闘シーンが良い。
これも巻が増すごとにパワーアップ。
悪い所
1ストーリーの基盤が心もとない。
学園の存在理由が謎。
2学園で人殺ししても不問と言うのは
最低限のリアルさをも欠いている。
3無用のエロシーン多すぎ。
これは巻を追うごとに減っていっている傾向がある。
4細かなところに辻褄の
合わない所がある(特に序盤の設定)。
中盤からは話がまとまっていくが・・・。