ハイスコアガールのレビュー

63位:ハイスコアガール

作者:押切 蓮介
出版社:ビッグガンガン
発売日:2012/2/25
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あらすじ

1990年代の対戦型格闘ゲームブームを舞台に、ブームの火付け役となった『ストリートファイターII』(以下『ストII』)を主人公・矢口ハルオとヒロイン・大野晶の因縁として位置付けて描いたラブコメディ作品である。


恋愛ギャグ漫画?
格げーがストーリーの基本になってる非常に面白い設定が特徴。
主人公のハルオは、四六時中ゲームのことばかり考えるゲーオタ。クラスでも目立つほどのダメ学生だが格げーにすべてをかけてるアホな子。
そんなハルオの格げーライバルがヒロインのお金持ちで才色兼備な大野晶。学校では超がつく優等生な大野がなぜか格げーでハルオをボコボコにするところからライバル関係と微妙なラブストリーが始まります。
ラブストーリーなのにハルオの超絶な鈍感ぶりとヒロインの無口な態度+無言の暴力には、読んでいてニヤニヤしてしまいますよ。

作画が独特な絵柄になっているのが、ヒロインの微妙な表情を際立たせてる感じがして好きですね。ハルオに暴力をふるう瞬間の怒りの表情も好きですし、アメリカに引っ越すときの泣きだすシーンは、ヒロインの初めての感情を見た気がしてちょっと感動しちゃいました。

あと、ゲームネタが随所にあり、ストⅡ当たりの年代の人は、さらに面白く感じるかもしれませんね。
でも、ゲームの知識が無くて全然問題にならずに楽しめます。

ただ、この作品に関してちょっとした事件があり連載休止中なのが痛い。ヘタすると完結しないのではないかと危惧してます。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

キチンと満足させてくれる漫画です

漫画の読者にこれでもかとサービスしてちゃんと満足させてもらえる漫画でした。

女の子のしぐさや主人公の性格などはベタなんですが、だからこそ
読ませる読者にエンターテイメントとして提供している姿勢がかなり好印象でした。

笑いとシリアスな心理描写の掛け合いが非常にうまくてしかも押し付け感がありません。
「ほら、こういうのが好きなんだろ」という印象をまったく抱かせずに、
読者サービスできる腕前はすごいです。

同年代なので共感する部分が多く、評価が少し甘くなってしまいますが、
30歳以上でしたら画面に描かれた細かいネタもよく分かり楽しいです。

非常に末永く活躍していただきたい作家さんです。

ゲーマー少女でした・・・。

年代が丸かぶりです。ハルオや晶ちゃん、小春ちゃん(&作者)と同じ79年生まれです。私もやってました、ストII。春麗かガイルを使ってました。待ちガイル、波動昇竜してた奴いたなぁ。駄菓子屋のオレンジ筐体・・・懐かしいです。もともとゲームは好きでしたが、好きだった男の子と話したくて、ストIIの腕を磨きました。だからものすごく小春ちゃんに感情移入してしまいます。小春ちゃんみたいに巨乳でもカワイ子ちゃんでもないですけどね(笑)

また、懐かしネタはゲームだけに止まらず、当時流行った言葉、音楽、カードゲーム、お菓子、ルーズソックス、PHSなど多岐に渡ります。『そーだよそーだよソースだよ』とかね。

と、懐かしさだけを語ってしまいましたが、内容は意外と深く、面白い漫画です。最初はギャグかと思っていましたが、途中から恋愛要素が強くなってきます。ラブコメのようにも思えるけれど、私の中では『切ないラブストーリー』といった方がしっくりくるかも。画が独特なので人によっては取っ付き辛いかもしれません。また、内容は面白いといってもその面白さの半分はジェネレーションネタなので、年代的に合わない人にはあまり面白くないかも。

著作権侵害問題についてはただただ残念でなりません。今回の連載中止で一番ショックを受けているのは作者とファンである読者でしょう。ここから泥沼の訴訟合戦が始まるのかなぁ・・・。スクエニは大人しく非を認めて謝罪するべきだと思いますけどねぇ。

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