からくりサーカスのレビュー

49位:からくりサーカス

作者:藤田 和日郎
出版社:少年サンデー
発売日:1997/12
完結済み


購入先
Amazonmaou

あらすじ

小学5年生の才賀勝は、父親である大手家電メーカーサイガ社長・才賀貞義の死により180億円の遺産を相続。これによって異母兄弟から命を狙われていたところを加藤鳴海と「しろがね(エレオノール)」に助けられる。しかし、叔父の才賀善治に誘拐された勝を救出した鳴海は切断された片腕を残して行方不明となる。


絵柄がとっつきにくい感じはしますが、圧倒的なストーリー展開で物語に夢中にさせてくれます。

物語の中心となるゾナハ病とは、「他者の副交感神経系優位状態認識における生理機能影響症」という意味不明な病名。
他人を笑わせなければ、激しい呼吸困難を伴った痛みを感じる。しかし、この病気が原因で死ぬことはなく、「死ねない」苦しみを味わうことになる。
という恐ろしい設定で、どんなに苦しくても他人を笑わせなければならないという奇病が漫画で描かれているシーンは胸に打つものがあります。

また、バトルは徒手空拳なのは鳴海だけで、メインは操り人形を駆使してバトルをするという変則的な戦い。
人形の操縦者も人形の近くで操作するため普通に攻撃に巻き込まれるあたりに違和感が最初はありましたが、読み進めるうちにからくり人形を使う意味が明らかになります。

展開は逆転に次ぐ逆転と王道バトルな展開でハラハラして読めますが、ストーリーは相当深く練り込められたものか感じさせてくれます。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

文句なく面白い

莫大な遺産を引き継いだ11歳の少年、勝。そして人を笑わせないと死んでしまう奇病「ゾナハ病」に罹った青年、加藤鳴海。そして勝を護る使命を持った謎の人形使い、しろがね―――。
1巻では彼らの出会い、そして勝を狙う「人形使い達」との戦いが描かれている。
「うしおととら」の藤田和日郎節は失われておらず、相変わらず熱く勢いのある物語だ。最初はオドオドと大人しげな少年であった勝が逞しく成長していく様子もワクワクさせる。
そして驚くべきはそのストーリー性。至る所に伏線が張り巡らされていて(最初はそうとは気付かないが)、読み進んで行く内に、自分がいつのまにか圧倒的に壮大な物語の中に居る事に気付かせられる!(これは是非とも1巻~10巻くらいまでを通して読んでもらいたい。¼‰!
本当にこの方の物語の創造性には驚くばかり。読み始めたら止まらない、そんな中毒性のある作品だ(年表も自分で作りたくなる(笑))。
買うのであれば1~3巻までではなく、せめて7巻までを買って読んでいただきたい(その理由は読んだ方なら判る筈)。

続きが見たい漫画ベスト1

今31巻まで読み終えましたがただ一言面白い。
私は今まで私は愛情、友情、決意、覚悟などの心情を描くマンガに対して「マンガだからね」という冷ややかな第三者目線で見ていましたが、このマンガはそんな私の固定観念を吹き飛ばしてくれました。
なんというかとても入り込めるんです。
キャラクターそれぞれがしっかり描かれ、絵に迫力があり、何よりストーリーがとてもよく練りこまれている。コレが大きな要因かもしれません。
たまにストーリーが深すぎて、最後は何がなんだか分からなくなってしまうほどの難しさではないのできっと誰でも深く入り込めると思います。
ただ、一つ言いたいことがあればあやつる人形にもっとそれぞれ特徴があればなあと思います。jojoのスタンドとまではいかなくてもいいんですが、、、、とおもったら31巻にて勝があやつる人形にはちゃんと特色が、、、もう完璧じゃないですか!
とにかくこの壮大なスケールの物語見ないでいるのは損です。
最初は立ち読みでも友達から借りてみるでもいいです。
騙されたと思ってみてみてください。 はまりますから

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