89位:バトルロワイアル
あらすじ
極東の全体主義国家「大東亜共和国」では、西暦1947年より、全国の中学3年生のクラスから厳正なる抽選の結果抽出された50クラス(1949年以前は47クラス)に対して、「戦闘実験第六十八番プログラム」と呼ばれる殺人ゲームを実施していた。
西暦1997年、七原秋也ら香川県城岩町立城岩中学3年B組の42人は、修学旅行へ向かう筈のバスで眠らされ、ゲームの舞台となる小さな島、「沖木島(おきのきしま)」へ送り込まれた。極限状態の中、クラスメイトによる最悪の椅子取りゲームが始まる。
人間の醜さが詰まった漫画。
1クラス42人の中学生による殺人ゲームによって、立ったひとりだけ生きて島を出れることが前提となったゲームにおいて、それぞれが生き残るためにあの手この手と策略をめぐらしてたたかい合う展開はしびれます。
ゲーム最初にもらえるバックの中身は個々人で違う武器が渡され、最初からハンディのある戦いの中で相手を殺して得た武器でされに殺人を犯していくことになるんですが、今まで友達だった人間との殺し合いや無法になった時の人間の醜さなど、終始ダークな展開でほとんどが救われない悪夢な漫画です。
登場するキャラは、さまざまなバックグラウンドがありそこが魅力的に描かれていますね。私は、ゲームに参加せずにゲーム主催者に一撃を入れようとした三村信史が大好きですよ。正義感もありつつ、頭も良くて本部のコンピュータをハッキングしてゲームの抜け道を攻略するはずだったのに。。。
他にも相馬光子という女子グループのトップがその美貌を使って、殺人を犯す姿のエロさは設定の中学生ということをわすれちゃいます。
ただ、グロ描画がちりばめられていますので、そいういったのが嫌いな方にはお勧めできない。
ついでに映画のバトル・ロワイアル も面白かったです。ただし2はイマイチ。
amasonから気に入ったレビューを抜粋
グロイけど、はまる人ははまる!!
まず最初に、残酷描写がダメな人は絶対に読まないほうが良いです。
人の身体がありえないほどにふっとびます。
たかが(使ったことはないんですけど)銃でこんなにも肉がこそげ落ちるものなのか!?と疑問に思うほど、殺し方がエグいです。
(漫画版がダメだという方が多かったですが、私は逆に原作・映画の方がダメです…。リアルで…。漫画はやっぱり漫画だと割り切って読めるので平気なんです)それさえクリアできたら、とても面白い作品だと思います。
ただの脇役??といったキャラたちのエピソードがとても好きですね。
ただ殺す、殺されるのではなく、そのキャラたちがなぜ殺したのか、なぜ殺さずにはいられなかったのか、なぜ殺すことが出来なかったのか。
心理描写の描き方が抜群です。
そして、どのキャラも憎みきれない部分が多い。
何人もの人を殺害した桐山一雄、相馬光子も、殺人鬼の一言じゃ言い表せないドラマがあります。
現に私はこの二人(特に相馬光子)が絡むエピソードはどれも好きです。
あ、でも最後まで読んでも嘉門米美だけは死ねって思ってましたけど。絵がグロすぎる、という理由で敬遠してしまうには勿体無い作品ですね。
私は中古本屋で、バトロワのタイトルに目を引かれて一巻を読んですぐ閉じて、店内を一通り回ってからもう一度一巻を再読しました。
その位の決意が必要なくらい、けっこうぎゃー!となってしまう内容ですが、是非読んで頂きたい作品でした
漫画版だからこそできるエログロ表現の極み
1クラスが修学旅行に行きますが、その先で政府のプログラムにより孤島に拉致され、殺し合いをさせられることになります。
生き残れるのはの勝者のただ一人のみ。
最終巻まで読んだ上でのネタバレ無しレビューです。
とにかく、エロ、グロ描写に溢れています。同名映画も見ましたが映像倫理も有って映画版は抑えられ、
漫画版はより、グロテスクにエロチックに描かれています。
エログロと相まって絵にだいぶ癖が有りますので、苦手な方は注意してください。
内容に関しては、名作ですの一言です。生徒一人一人の心情をとても丁寧に娯楽漫画用として描ききっています。
登場人物一人一人のエピソードに自分を投影して共感することができます。
極限状態において、少年少女はどういった行動をするだろうか、それを格子骨を立てたしっかりとしたリアリティ有る漫画にしています。
無駄な引き伸ばしも無く、必要な巻数だけ最低限で描き切っているように見えます。
完成された作品です。名作ですので是非、読んで下さい。