9位:Capeta
あらすじ
幼くして母を失い、父と2人で暮している少年、平勝平太(通称カペタ)。ある日、カペタの父は捨てられていた材料を使って手製のレーシングカートを造り、それをカペタに与えた。これが彼の運命を大きく変えることになる。カペタは仲間たちと「チーム・カペタ」を結成し、ジュニアカートに参戦。そこでライバルかつ目標となる源奈臣と出会う。
中学生になったカペタは、カートレース界の有力選手に成長。3年間使い古したマシンで苦戦しながらも、志波リョウを退けて全日本カート選手権ICAクラスのチャンピオンを獲得する。
めずらしいカートレースの漫画。
主人公カペタの幼少からの成長してF1を目指すまでの成長物語です。
ドライビングテクニックの天才ぶりを幼少期から見せつけますが、カートレースの環境を整えるための資金が足りずに絶望的な状況の試練が数々・・・それを乗り越えるさまが熱いです!!!
レースシーンもギリギリな緊張感を描かれてあり、漫画にのめり込んでしまいます。雨の中の決死のドライビングやらカートがポンコツすぎて何もないところで一回転 ((((;´・ω・`)))
四輪の車にステップアップしてからは・・・熱すぎる!!!
曽田正人先生は人物を熱く描かせる天才です。
作者最高傑作になりそうな予感
この作品はまだまだ完結の気配が見えませんが、作者の作品の中で最高傑作の予感がプンプンとただよっています。
今までの作品では、天才である主人公が極限まで突っ走り、
個人の才能のみで全て道を切り開いていくというパターンが多かったのですが、この作品はストーリー上個人の力では超えられない壁を用意している点で、今までの作品と一線をがしています。
その勝因は、モータースポーツを題材にしたことに尽きます。
いくら才能ある天才ドライバーでも資金がなくて、良いマシーンに乗れなければ勝つことができない・・・。
その現実に立脚したうえで、夢を共有する仲間との友情や家族愛、葛藤などを絡めて作品を地に足がついたものにしています。
もちろん、今までの作品と同様、読者のハートを熱くさせる熱をもったままです。
当面先のことと思いますが、地に足のついたストーリーのままフィナーレを迎えて欲しいと思います。
さすが「め組」「昴」の曽田さん! この手の漫画は真骨頂。
小さな工場で父親が働く貧乏な父子家庭の1人息子カペタ(小学生)が、父親に作ってもらったカートを練習場で走らせるが、ボロカートのために満足に走らず、しかし父ちゃんのカートが一番だということを証明しようとするカペタの気持ちが、カペタのドライビングテクニックを開花させる…こんなはじまり。
負けず嫌いだけど決しておごらず、周りの人やマシンへの感謝を忘れない健気なカペタを、応援したくなる。
才能はあるが金はない。そんなカペタが一流レーサーになれるだろうか!?
とても楽しみです(=^▽^=)