アンゴルモア 元寇合戦記のレビュー

67位:アンゴルモア 元寇合戦記

作者:たかぎ 七彦
出版社:エース
発売日:2015/2/7
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あらすじ

1274年(文永11年)秋。嵐の中を、対馬に向かう流人船があった。罪人たちは手枷をはめられており、このままでは、船が転覆すれば万に一つも助からないと護送する役人に懇願する。やむなく手枷を外してやった役人たちだが、数人の手枷を外してやったところで、豹変した流人たちに海の中に放り込まれる。さらに仲間以外の流人を海に放り込もうとする混乱を、御家人朽井迅三郎は義経流兵法で押さえ、目的地であった対馬に向かう。対馬に着いた流人船を、御家人宗助国の娘である輝日姫が出迎えて歓待するが、その宴席上、流人たちは恐るべき事情を知らされる。高麗を発した蒙古・高麗軍の大軍団が日本に向かっており、流人たちは、自分たちが最前線となるであろう対馬を防衛するため遣わされた人員であることを知る。輝日姫は、「対馬の為に死んでくれ」と流人たちに冷たく告げるのだった。


歴史物漫画。
神風が吹いて、日本が侵略されなかった元寇の襲来ですが、その前哨戦として実際にあった対馬侵攻を描いた漫画です。
史実と忠実かどうかは、さておき実際に起こった戦争なためリアル描写が求められると思います。それをきっちりと描かれているのがすごい。

少数で大軍に突撃して大将首なんかをあげる姿は実際には無かったと思いますが、想像を超えたファンタジーな展開で描かれずに実際にやれそうなリアルな感じで描かれるからこの漫画は大好きなんですよね。
また、時代背景の武器を使った戦略や戦闘なんかも取り入れてあり、どんどん引き込まれていきます。

今後の展開が若干ファンタジー色になりそうな感じもしますが、史実という縛りがありますから大丈夫でしょう。

amasonから気に入ったレビューを抜粋

坂東武者、対馬に立つ!

表紙を見たとき、「皇国の守護者」主人公が大鎧を着ているように見えて手に取りました
変な形の衝動買いでしたが、当たりでした

元寇の緒戦、対馬の戦いは、たった80騎の領主軍が、千のモンゴル軍に圧倒されて1日で全滅したと言われています
このマンガは、そのあと一人の坂東武者が敗軍をまとめあげ、抵抗を続けていたら?という話です

モンゴル襲来前夜、守りを固める対馬に、罪人を乗せた船がやってきます
足りない兵力を補うため、死罪を免じる代わりに戦えと、山賊や海賊が連れて来られたのです
その中にひとり、雰囲気の違う男の姿が
彼は、坂東武者・朽井迅三郎。もとは武名とどろく英雄だったのが、鎌倉での政争に敗れて流されてきた次第です

「たかが流人が」と馬鹿にされていた彼が少しずつ活躍を見せていき、周囲の見る目を変えていくのがワクワク来ます
そうして味方を増やし、さぁ反撃、というところで一巻終了
実に絶妙なタイミングで「続く」となっています

最近珍しい正当派歴史漫画

硬派な感じの表紙に目をひかれて購入。
題材は元寇、朽井迅三郎という平家の御家人だったのになぜか島流しになった戦好きの一武士の目を通してその有様を描くストーリー。
第一巻はその戦いに巻き込まれる顛末や周囲の人間の紹介で本格的に迅三郎が活躍するのはこれから、という感じ。
戦闘の描写や鬼気迫る元寇襲来の絵がとにかくすごいです。

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